2024-12-12
終活のなかの1つに「実家じまい」がありますが、具体的な方法がわからないという方も多いでしょう。
不動産は大きな遺産ではありますが、時として相続人同士の揉め事の原因にもなり得ます。
トラブルを避けて円満に相続を進めるためにも、元気なうちから実家じまいについて考えてみませんか。
この記事では、実家じまいの方法と失敗しないための事前準備について解説します。
鹿児島市にお住まいで、相続における実家の扱いにお悩みの方はぜひ参考になさってください。
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そもそも、なぜ実家じまいが必要なのでしょうか。
まずは実家じまいが必要な理由と、その方法から解説します。
実家じまいとは、相続発生後のトラブルを防止するため、実家を片付けて処分をすることです。
子どもが相続不動産を活用できないとなると維持管理費だけがかかり、負の遺産となる恐れがあります。
また、近年は親の認知症により不動産売却が進められず、子どもが苦労するケースも珍しくありません。
次の世代に迷惑をかけないように、体が動く元気なうちに実家じまいを始める方が増えているのです。
実家じまいをせずに親が亡くなると、相続人である子どもが家を管理または処分しなければなりません。
一昔前までは子どもが実家を引き継ぎ、そのまま住み続けるパターンが一般的でした。
しかし少子高齢化や核家族化が進む現代では、実家が空き家となってしまうケースが年々増加しています。
人が住まなくなった建物は早く劣化するため、定期的に現地を訪れ清掃や修繕をおこなわなければなりません。
さらに不動産所有者となると、固定資産税や都市計画税も支払わなければならず、金銭的な負担も大きくなります。
不動産が原因で相続人に負担をかけるのを防ぐことが、実家じまいをおこなう理由のひとつです。
また実家じまいは子どもだけでなく、ご自身のためにもなります。
子どもがいるうちはちょうど良い広さの物件でも、夫婦2人だと広すぎて掃除が大変に感じることもあるでしょう。
実家を現金化して老人ホームやバリアフリー対応の物件に転居すれば、快適なセカンドライフが送れるようになります。
ご自身が快適な老後生活を送るための対策としても、実家じまいは注目されているのです。
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次に、実家じまいをする前にやっておきたい準備について解説します。
実家じまいを検討する際は、親族とよく話し合ってから判断しましょう。
ご自身は売却したくても、将来実家を継ぎたいと思っている方がいるかもしれません。
このような状態で親が勝手に実家を売ってしまうと、親族間でトラブルになる可能性があります。
相続が発生する前に、相続人である子どもと将来実家をどうしたいかしっかり話し合うことが大切です。
相続対象となる財産にはさまざまな種類があり、形があるものはもちろん、借地権などの権利なども該当します。
目に見えない権利などは見逃しがちで、財産整理を済ませずに相続が発生すると、財産の特定に時間がかかるかもしれません。
相続人がスムーズに手続きを進められるよう、ご自身が所有している財産は子どもに伝えておくことが大切です。
実家以外に土地や建物を所有している場合は、所在地を記載したメモや購入時の資料などを用意しておきましょう。
家じまいをする際は、住み替え先やその後の生活についても考えておく必要があります。
住み替え先の候補としては、おもに以下の3つが挙げられます。
賃貸マンション
実家が広く感じる場合は、今より小さい賃貸マンションへの住み替えを検討しても良いでしょう。
夫婦2人で住むのにぴったりな広さの物件であれば、掃除の手間や光熱費の負担を軽減できます。
介護付き住宅や老人ホーム
実家の売却代金で、介護付き住宅や老人ホームに移るという選択肢もあります。
ここで注意したいのが、入居する施設によってその後の生活が左右されることです。
快適な生活を送るためにも、必ず何か所か見学をしてから判断するようにしましょう。
二世帯住宅
二世帯住宅を建てて、子どもと同居する方法もあります。
近くに子どもがいれば、何かあった際に頼ることができ、また子どもも孫の面倒をお願いできるといったメリットがあります。
二世住宅はご自身の意見だけでは進められないため、まずは子どもやその配偶者と十分に話し合うことが大切です。
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実家じまいをするとなると、家具や家電も処分しなければなりません。
最後に、荷物の処分方法と実家を処分する方法について解説します。
実家にある荷物を親が勝手に処分すると、子どもとトラブルになる可能性があります。
荷物を処分する前に家族で話し合い、廃棄するものと残しておくものを決めておきましょう。
残しておきたい荷物があれば、間違えて捨ててしまわないよう、目印として付箋紙を貼っておくのがおすすめです。
処分する荷物に関しては、次のポイントに気を付けながら分別しましょう。
一般ごみが大量に出る場合は、複数回に分けて収集日にごみを出しましょう。
もしくは、自治体が案内している「ごみ収集センター」などに問い合わせてみることをおすすめします。
実家じまいの方法としてもっとも一般的なのは、実家を売却することです。
家の売却は、おもに以下の流れで進めていきます。
不動産を売却する場合、はじめに不動産会社に査定を依頼します。
査定額はさまざまな要因によって変動しますが、築年数や室内の状況も大きく影響します。
築年数が浅い、管理が行き届いており状態が良い物件は、中古住宅として売り出すのがおすすめです。
建物の老朽化が進んでいる場合は、古家付き土地として売るか更地にして売る方法があります。
売却方法に迷う場合は、不動産会社にご相談ください。
不動産の売却方法には買取と仲介の2種類がある
不動産の売却方法には、買取と仲介の2種類があります。
仲介は不動産会社に依頼して買主を探す方法で、買取に比べて高値で売却しやすい点がメリットです。
しかし、買主がいつ見つかるのかがわからず、資金計画を立てづらいという注意点もあります。
一方で買取とは、不動産会社を買主として物件を売却することです。
仲介と比較して売却価格は低くなりますが、売れ残る心配がない、すぐに現金化できるなどのメリットがあります。
高値で売却したい方は仲介、売却を急いでいる方は買取などのように、ご自身の状況に合わせて選択しましょう。
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実家じまいを検討する際には、実家の扱いについて親族で十分に話し合うことが大切です。
子どもは実家をどうしたいのかを確認し、売却する際は住み替え先や荷物についても相談しておくことが大切です。
実家の売却方法には仲介と買取の2種類があるので、ご自身の状況や希望に合わせて判断しましょう。
鹿児島市の不動産売却なら南国殖産株式会社へ。
安心と信頼の地域総商社で、不動産についての気になる相談に真摯に対応いたします。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
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