古い空き家の売却はどう進める?買取の選択肢も比較解説

2026-02-26

空き家

古い空き家の売却はどう進める?買取の選択肢も比較解説


築40年以上の古い空き家をお持ちの方の中には、「本当に売れるのか」「このまま持ち続けるべきか」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

特に、毎年の固定資産税や管理の手間が重く感じられ、「手放すべきか判断がつかない」という方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、古い空き家の売却方法や代替案、判断のポイントを解説いたします。今後の具体的な選択肢を知り、安心して行動を起こせるよう、分かりやすくご案内してまいります。


古い空き家を放置するリスク


空き家を長期間そのまま放っておくと、主に以下の3つのリスクが発生します。特に、築40年以上の空き家は、すでに老朽化が進んでいることが多く、倒壊や修繕トラブルのリスクがより大きくなるため、早めの対策が必要です。

1. 固定資産税が「最大6倍」になるリスク

通常、住宅が建っている土地は「固定資産税が1/6になる」という特例により税金が安く抑えられています。

しかし、放置して自治体から「管理不全空き家」や「特定空き家」に指定され、改善の「勧告」を受けると、この特例が外れてしまいます。

土地の状況固定資産税の負担(課税標準)
通常の住宅用地評価額の 1/6
勧告を受けた空き家特例なし (最大6倍に増加)

2. 行政による強制解体と費用負担

危険な空き家として認定されると、市町村から段階的に指導が入ります。それでも放置を続けると、最終的に行政代執行によって強制的に解体され、その高額な解体費用は所有者に請求されてしまいます。

3. 維持管理の手間とコスト

建物の劣化を防ぐための風通し、定期的な雑草の手入れ、不法投棄への対応など、空き家の維持には年間で数万円以上のコストと多大な労力がかかります。

空き家を放置することで、こうした金銭的・精神的な負担が発生してしまいます。管理が難しい場合は、早めに手放すことを検討してみましょう。

古い空き家を売却するための3つの方法


築40~50年以上の古い空き家を手放すには、大きく分けて3つの方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

① 現状のまま売る(古家付き土地)

建物を壊さず、そのままの状態で売り出す方法です。


▼ メリット 

解体費用がかからず、初期費用を抑えられます。「購入費用を抑えたい」「自分でリフォームして住みたい」という買い手が見つかる可能性があります。


▼ 注意点 

売却後に建物の不具合でトラブルにならないよう、「契約不適合責任の免責特約」などの取り決めを交わしておくことが大切です。

ただし、知っている不具合を隠したまま売却すると、特約があっても責任を問われるため注意しましょう。

② 取り壊して更地にして売る

古い家を解体し、まっさらな土地として売り出す方法です。


▼ メリット 

新築用の土地として探している人に売れるため、買い手の幅が広がります。


▼ 注意点 

木造30坪で「約90万〜150万円程度」の解体費用がかかります(※立地や重機が入るか等で変動します)。

また、解体した翌年から土地の固定資産税が上がるため、早めに売り切ることが重要です。

③ 空き家バンクを活用する

自治体が運営する空き家情報のマッチングサイトに登録する方法です。


▼ メリット 

無料で掲載でき、自治体のサイトという信頼感があります。


▼ 注意点 

あくまで「情報掲示板」のような役割のため、基本的には個人間でのやり取りとなり自己責任が伴います(※不動産会社が仲介に入るケースもあります)。

空き家が売却できるか知りたい

売れない・急ぎの場合は「買取」という選択肢も


「仲介で売りに出したけれど、なかなか買い手がつかない」「維持費がかさむので、とにかく早く手放したい」という場合は、不動産会社が直接買い取る「買取」という方法が適しています。

買取の3つのメリット


① 早く現金化できる 

買主を探す期間が不要なため、最短1週間〜1ヶ月程度で引き渡しが完了します。


② 現状のままでOK 

解体やリフォームはもちろん、家の中の不用品の片付けも不要でそのまま引き渡せます。


③ 引き渡し後の責任なし 

契約不適合責任が免責されるため、後から建物の不具合が見つかっても責任を問われません。

買取価格の相場

不動産会社がリフォームや解体を行って再販するため、価格は市場価格の7~8割程度になるのが一般的です。

比較ポイント 売買(仲介) 買取
期間 数か月〜半年以上 最短1週間〜1ヶ月
手間 片付けや内覧準備が必要 現状のままで引き渡し
価格 相場に近い価格 相場の7~8割程度

「価格」を優先するなら仲介、「スピードと手軽さ」を優先するなら買取がおすすめです。


▼ 買取について詳しく知りたい方はこちらの記事もご一読ください

不動産の現金化を急いでいる方は「不動産買取」

売却か買取か?判断のための3つのチェックポイント


古い空き家をどう扱うべきか迷った際は、以下の3点を確認してみましょう。

1. 建物の状態(耐震性・劣化具合)

専門家によるインスペクション(建物診断)などで、雨漏りやシロアリ被害などの状態を把握します。

修繕に多額の費用がかかりそうな場合は、そのまま引き渡せる「買取」が向いているケースもあります。

2. 権利関係と法規制

「相続登記(名義変更)が終わっていない」「法律上、今の土地に新しい家を建てられない(再建築不可)」といった場合は、一般の方への売却ハードルが上がるため、事前の整理やプロへの相談が必要です。

3. 税制上の特例が使えるか

相続した空き家を売却した際、一定の要件を満たすと利益から最大3,000万円が控除される特例があります。

この特例は、相続人が2人以内であれば「それぞれ最大3,000万円ずつ」控除を受けられる節税効果の大きい制度です。


2024年の法改正により、「買主側で解体した場合でも適用可能」と使いやすくなった反面、「相続人が3人以上の場合は1人あたりの上限が2,000万円に下がる」という注意点も追加されました。手元に残るお金が大きく変わるため、売却前の確認が必須です。

売却か買取か迷ったら…

まとめ

築40年以上が経過した空き家は、維持費や管理の手間が大きな負担となり、放置することで固定資産税の増加や強制解体などのリスクも高まります。

「現状のまま売る」「更地にして売る」、または「不動産会社に買い取ってもらう」など、ご自身の状況やご希望に合った手放し方を検討することが大切です。

物件の状態や権利関係の整理、最新の税制などは複雑な部分も多いため、一人で悩まず、まずは地域の不動産事情に詳しいプロに相談してみることをおすすめします。状況を整理し、安心して次の一歩を踏み出しましょう。

お問い合わせはこちら

ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

099-264-6411

営業時間
8:30~17:30
定休日
毎週火曜日・水曜日

西田直矢の画像

西田直矢

部署:不動産営業課

西紫原小学校卒⇒西紫原中学校卒⇒鹿児島商業高卒
⇒鹿児島国際大学経済学部経済学課卒
主に新築戸建て・中古住宅の売買を行なっております。
不動産を検討されている方のほとんどの方は期待と不安を持って物件を探されます。
そんなお客様に寄り添い、同じ目線に立った接客をさせていただきます。

西田直矢が書いた記事

関連記事

相続

空き家

離婚

不動産売却について

売却査定

お問い合わせ