2026-03-26

▼ この記事の結論と要点
代々引き継がれた土地や長年所有している土地を売却する際、「境界」のお悩みを持つ方は多くいらっしゃいます。
結論から言えば、境界が未確定でも売買は可能ですが、「適正価格で売る」「後のトラブルを防ぐ」ためには、境界確定が大きな鍵となります。
この記事では、境界未確定物件の売り方と、気になる費用・期間の目安を詳しく解説します。
相続したり長年所有している境界未確定の土地でも、法律上、売却自体は可能です。
しかし、そのまま売り出す場合には、主に以下の3つのデメリットを把握しなければなりません。
境界が不明な土地は、購入後に隣地とトラブルになるリスクがあるため、買主から「リスク分」として値引きを要求されるのが一般的です。
多くの銀行の住宅ローン審査では、境界が確定していない土地の評価は厳しくなります。
融資が受けられないとなると、現金で購入できる買主に限定されるため、さらに売れにくくなります。
契約書に「境界を明示しない」という特約をつけることで、売却後のトラブルを回避する方法もあります。しかし、これは「訳あり物件」に近い扱いとなるため、最終手段と考えるのが賢明です。
安心かつ高値で売りたいのであれば、まずは「境界確定」を前提に動くのがおすすめです。

境界をはっきりさせるためには、専門家である「土地家屋調査士」に依頼して確定測量を行う必要があります。鹿児島市役所での手続きや、現場での動きを詳しく見ていきましょう。
① 専門家(不動産会社・土地家屋調査士)への相談
まずは地元の不動産会社へ売却の相談をし、土地家屋調査士に見積もりを依頼します。
② 資料調査
法務局で登記簿や地積測量図を取得し、鹿児島市役所などで道路台帳や水路の資料を調査します。
道路(市道)に関すること:道路管理課
水路(法定外公共物)に関すること:農地整備課
③ 現地調査・現況測量
実際に現地で古い杭やブロック塀の状況を測量し、資料との整合性を確認します。
④ 境界立会い>
隣地所有者や鹿児島市の担当者(市道などの場合)に現地に来てもらい、境界線を確認・合意します。
⑤ 境界標の設置
合意したポイントに、コンクリート杭や金属プレートなどの標識を設置します。
⑥ 境界確認書の作成
隣地所有者と署名・捺印を交わし、将来にわたる証拠書類を完成させます。これで「境界確定」は完了です。
土地の条件によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。あくまで目安のため、事前にしっかりと見積もりを取りましょう。
| 項目 | 民有地同士のみ | 公道・水路を含む |
|---|---|---|
| 主な協議先 | 隣接地の所有者 | 鹿児島市 道路管理課・農地整備課など |
| 費用の目安 | 約30万〜60万円程度 | 約60万〜80万円程度 |
| 所要期間 | 約2〜3か月 | 約3か月〜半年 |
| 特徴 | お隣さんとの合意で完了 | 役所の担当部署との協議・申請が必要 |
【費用が高くなる・期間が延びる要因】

「お隣さんと交渉が難しい」「そもそも連絡がつかない」といった理由で、境界立会いがスムーズにいかないこともあります。そのような時は以下のような解決法があります。
プロの調査士から「測量のメリット(お隣にとっても境界が明確になる安心感)」を客観的に伝えてもらいます。
どうしても協力が得られない場合、法務局に申請して「筆界調査委員」という専門家に境界を特定してもらう公的な制度です。
裁判をしなくても、法務局が「ここが境界である」という判断を下してくれます。
あらゆる手を尽くしても難しい場合は、境界が不明なことを買主にすべて告知し、納得してもらった上で売却します。
この場合、不動産会社による「直接買取」を利用すると、境界不明のままでもスムーズに現金化できることが多いです。
不動産会社によく寄せられる、境界に関する疑問をQ&A形式でまとめました。
鹿児島市で境界未確定の土地を売却する際、そのまま売ることも可能ですが、「確定測量」を行うことで売却価格を維持し、買主の安心感を高めることができます。
費用や期間はかかりますが、将来のトラブルリスクをゼロにできるメリットは大きいです。まずは、自分の土地にどれくらいの費用と期間がかかりそうか、地元の不動産会社や土地家屋調査士に相談して「現状把握」をすることから始めましょう。
部署:不動産営業課
西紫原小学校卒⇒西紫原中学校卒⇒鹿児島商業高卒
⇒鹿児島国際大学経済学部経済学課卒
主に新築戸建て・中古住宅の売買を行なっております。
不動産を検討されている方のほとんどの方は期待と不安を持って物件を探されます。
そんなお客様に寄り添い、同じ目線に立った接客をさせていただきます。
この記事のハイライト ●不動産売却に関して、印紙税や譲渡所得税などの税金がかかる●譲渡所得税は、不動産売却で得た利益に税率をかけて計算される●不動産売却では、売却のタイミン...
2023-03-10
この記事のハイライト ●空き家を所有しているだけで、固定資産税や維持・管理のための費用がかかる●空き家を売却する場合、「古家付き」とするか、解体して更地にするかを選択する●...
2023-03-10
この記事のハイライト ●媒介契約までの流れは査定依頼・簡易査定・訪問査定・査定結果報告の順で進む●売却活動の流れは広告宣伝・問い合わせと内覧対応・買付証明書の受領・契約条件...
2023-03-10
この記事のハイライト ●不動産売却の諸経費では仲介手数料が大きな割合を占める●仲介手数料は法律で決まった計算方法と上限がある●仲介手数料は安いから良いとは限らない 不動産会...
2023-03-10
この記事のポイント負債の限定: 相続した資産(家や預金)の範囲内でのみ借金を返済する。資産の維持: 「先買権」により、借金があっても実家を優先的に買い取れる可能性がある。期限と条件: 相続人「全員」の合意が必要で、期限は...
2026-03-27
不動産の相続が発生した際、「相続税がどれほどかかるのだろう」「節税できる方法はあるのか」と悩む方が鹿児島市でも増えています。大切な財産である不動産を次世代へスムーズに承継するには、正しい知識と備えが不可欠です。この記事...
2026-03-25
不動産を相続した後、その不動産を売却する際には、思いもよらない税金や手続きが必要になります。どんなに大切な資産であっても、知らずに進めることで損をしてしまう方も少なくありません。この記事では「鹿児島市で相続した不動産を...
2026-03-24
鹿児島市で相続した不動産の売却を検討している方へ、ご自身の財産をより有利に手放すためには「正しい査定」が大きな鍵となります。しかし、査定と一口に言っても、どのような基準や手順で進めればよいか分からず悩まれている方も多い...
2026-03-23
「長く使っていない実家があるけれど、このまま放置して大丈夫なのか」。そんな不安を抱えながらも、具体的な売却方法までは調べきれていない方は少なくありません。特に鹿児島市の空き家は、老朽化や維持費の負担だけでなく、特定空家に...
2026-04-27
相続や離婚をきっかけに、気がつけば空き家の問題を抱えてしまった。そのようなご相談が、ここ数年で一気に増えています。遠方に住んでいて管理ができない、固定資産税だけ払い続けている、近隣から草木や老朽化を心配する声が届いている...
2026-04-13
築40年以上の古い空き家をお持ちの方の中には、「本当に売れるのか」「このまま持ち続けるべきか」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。特に、毎年の固定資産税や管理の手間が重く感じられ、「手放すべきか判断がつかない」という...
2026-02-26
この記事のハイライト ●名義変更をしないと売却が困難になったり親族間トラブルに発展したりするリスクがある●相続・売買・贈与などで空き家を取得した際にはそれぞれの目的に応じた名義変更手続きが必要●空き家の名義...
2026-01-27
離婚をきっかけに、鹿児島市で所有している不動産を売却すべきかどうか、そしていつ売るのが良いのか悩んでいませんか。感情的にも経済的にも大きな決断になるため、勢いだけで動くと、後になって後悔してしまうケースも少なくありません...
2026-06-16
この記事でわかること ・片方だけの名義でも、婚姻中に築いた不動産なら財産分与の対象 ・共有名義の不動産全体の売却には、名義人全員の同意が必要 ・話し合いが進まない場合は、弁護士へ相談や家庭裁判所への申立てを検...
2026-04-29
シングルマザーでもマイホームを購入できるのか悩む方は多いです。両親の離婚や死別などを理由に経済的不利な状況にある場合、国からの支援が受けられる可能性がありますが、細かい規定があるので確認が必要です。こちらの記事では、...
2025-03-12
婚姻期間中に購入したマンションは、離婚時における財産分与の対象となります。しかしそもそも財産分与とはどのような制度か、マンションをどのように財産分与したら良いのかがわからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は...
2025-01-21
鹿児島市に古い家が建ったままの土地を持ち、売却したいものの、どこから手を付ければよいのか分からず悩んでいませんか。そのまま古家付き土地として売るべきか、解体して更地にしてから売るべきかで、手間も費用も最終的な手取り額も大...
2026-07-24
築年数の古い家が建ったままの土地を売りたいが、このまま売るべきか、更地にしてから売るべきか迷っていませんか。さらに、固定資産税の評価額と、実際の売却価格がどのくらい違うのかも気になるところです。しかし、古家付き土地の仕組...
2026-07-23
鹿児島市に古い家をお持ちで、売却か解体か、あるいはリフォームかで悩んでいませんか。相続してそのままになっている家や、遠方に住んでいて管理しきれない空き家を放置すると、思わぬリスクや無視できないコストが発生することがありま...
2026-07-22
老朽化した住宅を相続したり、長年そのままにしていたりして、そろそろ売却した方がよいのか迷っていませんか。鹿児島市では、台風などの自然災害リスクや近隣トラブル、固定資産税の負担など、古い家を持ち続けることには見えにくいリス...
2026-07-21