2025-01-28
空き家にはカビが発生しやすいので、注意が必要です。
カビを放置していると、さまざまなリスクが生じてしまいます。
そこで今回は、空き家にカビが発生する原因や、放置するとどうなるかなどを解説します。
カビの発生を防ぐための対策も解説しますので、鹿児島市で空き家を所有されている方はぜひご参考にしてください。
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人が住んでいる家に比べて、空き家はカビが発生しやすいので注意が必要です。
カビが大量発生すると、活用や売却が難しくなってしまうでしょう。
まず、カビはなぜ発生するのか、原因を確認してみましょう。
カビは微生物の一種であり、空気中に胞子が浮遊しています。
その数は1㎥あたり、数百個から数千個ともいわれており、空気中にはいつもカビの胞子が存在しています。
しかし、カビの胞子は目には見えません。
目に見えるカビは、胞子が芽を伸ばして成長した姿です。
カビは空気中を漂うほかの物質に付着すると、成長を始めます。
そして、温度や湿度、栄養分や酸素などの条件が良いと、どんどん繁殖します。
カビの成長に適した温度は、20度から35度です。
ただし、生育条件は5度から35度なので、ほぼ1年中成長する可能性があるでしょう。
湿度はとくにカビの繁殖に影響する条件で、60%以上だと発生しやすくなるうえ、成長速度も上がります。
湿気の多い梅雨や、結露が起こる冬にカビが多く見られるのは、原因となる湿度が上がるからです。
そして、カビのおもな栄養分はホコリやゴミですが、ほかにも建材などのさまざまなものを好みます。
そのため、食器棚やタンスなどの家具にホコリがたまると、カビの温床になる可能性があるでしょう。
空き家にカビが発生しやすいのは、先述した条件がそろってしまうからです。
閉め切られている空き家は湿気がたまりやすく、掃除を頻繁にしないのでホコリや塵が増えます。
家具を置いたままにしていると、さらに好条件になってしまうでしょう。
また、日光が当たらず暗いこともカビが増える原因です。
カビは紫外線に弱いため、直射日光が当たる場所では成長できません。
家の北側にカビが多く見られるのは、そのためです。
空き家は雨戸やカーテンを閉めていることが多く、この条件も満たしてしまいます。
そして、雨漏りに気付きにくいことも、空き家のカビが発生しやすい理由に挙げられます。
普段生活している家ではないので、雨漏りが発生しても気付くのが遅れることがあるでしょう。
すると、水分を含んだ木材が放置されてカビの温床となり、大量発生につながってしまいます。
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空き家にカビが発生してしまった場合は、早めに対策を講じなくてはなりません。
放置していると、さまざまなリスクが生じてしまうからです。
どのようなリスクが生じてしまうのか、確認しておきましょう。
空き家に発生したカビを放置すると、建物が徐々に劣化してしまいます。
その理由は、カビは表面だけではなく、建材の奥にまで入り込むからです。
カビが壁や柱の奥にまで入り込むと、木材の腐食やシロアリ発生などの事態が生じて建物が傷みます。
さらに放置していると、建物の耐久性が低下して、通常は耐えられる台風や地震などでも損壊してしまう可能性があるでしょう。
カビを放置していると、しだいに悪臭が漂うようになります。
悪臭のする家は、居住や賃貸などの活用が難しく、売却しようとしても、買主はなかなか見つからないでしょう。
さらに、悪臭には大量のカビ胞子が含まれており、吸い込んでしまうと、さまざまな健康被害が生じる可能性があります。
カビを放置していると、その家で暮らした際に健康を害するリスクがあります。
カビが原因で起こるおもな健康被害は、過敏性肺炎と皮膚炎です。
過敏性肺炎は、カビが原因で起こる健康被害のなかでもとくに多いものです。
カビの胞子を継続的に吸い込むことによって、咳や発熱などの風邪に似た症状が起こります。
肺機能が低下して呼吸不全を引き起こすなど、重症化する可能性もあるので注意しなくてはなりません。
また、カビが原因の皮膚炎で、とくに警戒するべきなのは、マラセチア皮膚炎です。
マラセチアはカビが原因で増殖し、皮膚にたくさん付着すると、炎症やかゆみなどを引き起こします。
人だけではなく、犬に発症する特徴があることにも注意が必要です。
カビを放置していると、ほかにもアレルギー性鼻炎やアレルギー喘息、シックハウス症候群などのさまざまな健康被害が生じる可能性があります。
空き家に出入りするくらいでは発症しないかもしれませんが、高齢者や乳幼児、妊産婦の方などは気を付けたほうが良いでしょう。
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空き家にカビが発生すると、どんどん繁殖して建物の劣化や健康被害につながる可能性があります。
そのような事態を避けるためには、カビが発生しないように対策を講じることが大切です。
どのような対策を講じれば良いのか、確認してみましょう。
カビの発生を防ぐためには、以下の対策が重要です。
カビ対策のなかでも重要なのは、換気です。
人が住んでいる家は、日常生活において自然に換気がおこなわれますが、空き家は普段閉め切っているので湿気がこもってしまいます。
先述のとおり、カビは湿度の高い環境を好むので、湿気がこもると繁殖してしまうでしょう。
そのため、定期的に換気をして、空気を循環させる必要があります。
また、換気の効果を高めるためには、風通しの良い環境づくりも大切です。
家具が風のとおり道をふさいでいたり、庭の木や雑草が茂っていたりすると、窓を開けても換気がしっかりとできません。
そして、空き家を掃除して、カビの栄養分となるホコリやゴミを取り除く必要もあります。
先述した対策を講じても、カビの発生を完全に防げるわけではありません。
また、空き家のカビ対策は定期的におこなう必要があるので、長く続くと負担になってしまいます。
仕事で時間が取れなかったり、空き家が遠方にあったりすると、定期的に空き家へ行くことも難しいでしょう。
そのようなときは、カビが発生してしまう前に、売却することがおすすめです。
使わない空き家を所有していると、さまざまな負担やリスクが生じます。
まず、固定資産税が毎年課されるので、出費がかさんでしまうでしょう。
そして、カビ対策などの管理を適切におこなわないと、損壊や倒壊するリスクが高まります。
空き家の損壊や倒壊によって他人に損害を与えてしまうと、損害賠償を請求される事態になるかもしれません。
さらに、雨漏りなどの不具合が生じた場合は修繕が必要になり、費用や手間がかかります。
このような負担やリスクを避けるためには、早めに売却を検討しましょう。
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空き家にカビが発生しやすいのは、繁殖に適した条件を満たしてしまうからです。
カビを放置していると、建物や健康にさまざまな被害が生じてしまいます。
カビ対策を講じると被害を抑えることはできますが、空き家を使用する予定がない場合は、売却すると根本的な解決につながるでしょう。
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