2026-06-30
空き家・相続不動産の防犯と管理
相続した空き家の
管理・防犯にお悩みの方へ
相続した空き家をそのままにしていると、放火や不法投棄、侵入盗、不審者の侵入などが不安になりやすいものです。人の出入りがなく、郵便物や雑草が目立つ状態は「管理されていない家」という印象を与えかねません。この記事では、空き家が狙われやすい理由から、今すぐできる対策、設備費用の考え方、売却の判断までを整理します。
全国の空き家数(令和5年・過去最多)
900万戸総務省統計局 住宅・土地統計調査
読む前に|この記事の要点
目次|よくある疑問から読む
放置のリスク
人の出入りがないと外観から分かる空き家は、侵入盗・不法投棄・放火などの標的になりやすくなります。まずは「所有者が定期的に管理している」と分かる状態を保つことが、リスクを下げる第一歩です。
空き家の管理を放置すると、倒壊や景観悪化、不法侵入などの悪影響が生じる恐れがあります。適切に管理されていない空き家は、衛生面・景観面だけでなく、不法侵入者の出入りによって周辺地域の治安悪化につながる可能性もあります。
空き家で起こりやすい
防犯・近隣リスク
| リスク | 起こりやすい状態 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 侵入盗 | 窓や勝手口が見えにくい | 施錠確認、補助錠、 防犯フィルム |
| 不法投棄 | 敷地内が荒れている | 草刈り、不要物撤去、 看板設置 |
| 放火 | 可燃物が置かれている | 段ボール、枯れ草、 古家具の撤去 |
| 不審者の侵入 | 夜間に暗く人目がない | センサーライト、 防犯カメラ |
| 近隣苦情 | 雑草、悪臭、破損が目立つ | 定期見回り、写真記録、 早期補修 |
国土交通省の空家等対策関連情報では、空家等対策特別措置法や管理不全空家等、特定空家等に関する情報が整理されています。令和5年12月には改正法が施行され、管理が不十分な空き家への対応も強化されています。
管理不全な空き家に対する
自治体の対応の流れ
指導・助言
自治体から修繕や草刈りなどの改善を求められる段階です。
勧告
固定資産税の特例が解除され、税金が最大6倍に跳ね上がります。
命令
法的な強制力が生じ、違反すると最大50万円の過料が科されます。
行政代執行
自治体によって強制解体され、解体費用が全額請求されます。
空き家は必ず犯罪に遭うわけではありません。しかし、管理の形跡がない状態が続くと、犯罪やトラブルのリスクが高まりやすくなります。そのため、まずは所有者が手をかけていると分かる状態を保つことが重要です。
まず手をつけること
防犯対策は高額な設備を入れる前に、基本管理から始めることが効果的です。施錠確認を徹底するだけでも基本的な防犯につながり、費用をかけずにできることで犯罪リスクを下げられます。
今すぐできる空き家の防犯対策チェックリスト
| チェック項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 郵便物・チラシ | ポストにたまっていないか |
| 庭木・雑草 | 伸びすぎていないか |
| 玄関・勝手口 | 鍵が確実にかかっているか |
| 窓・雨戸 | 破損や開きっぱなしがないか |
| 可燃物 | 段ボールや枯れ草がないか |
| 写真記録 | 外観・室内を撮影しているか |
| 近隣連絡 | 異変時の連絡先を伝えているか |
雨戸やカーテンを閉めっぱなしにすると、かえって不在感が強く出る場合があります。無理に毎回変える必要はありませんが、定期的に換気や見回りを行い、同じ状態が長く続かないようにしましょう。
設備での備え
基本管理でも不安が残る場合は、玄関・勝手口・人目につきにくい窓など侵入されやすい場所から防犯設備を導入すると、費用を抑えながら効果を高めやすくなります。
優先度の高い防犯設備イメージ
防犯カメラは、本体価格だけでなく、電気代、通信費、録画機器、クラウド保存料などの維持費も確認しましょう。導入後に思わぬ負担とならないよう、ランニングコストまで含めて検討することが大切です。
ただし、今後売却する可能性が高い空き家に、過剰に設備を導入する必要はありません。導入前に、今後も管理を続けるのか、売却を視野に入れるのかを整理しておきましょう。
続けるための工夫
防犯は設備を付けて終わりではありません。台風・大雨・地震などの災害後を含めて定期的に見回り、屋根や外壁の破損、ゴミの飛来を早期に把握することが大切です。
見回り時のチェック項目
| 場所 | 確認内容 |
|---|---|
| 郵便受け | 郵便物、チラシ、通知書の有無 |
| 玄関・勝手口 | 施錠、こじ開け跡、鍵の劣化 |
| 窓・雨戸 | 破損、開閉状態、ガラス割れ |
| 庭・敷地 | 雑草、枯れ草、不法投棄 |
| 外壁・屋根 | ひび割れ、落下物、雨漏りの兆候 |
| 室内 | 湿気、カビ、害虫、異臭 |
| 記録 | 写真撮影、日付、気づいた点 |
見回り頻度は建物の状態や立地、季節によって変わります。目安としては、外観確認を月1回前後、室内確認を数か月に1回程度行い、災害後は臨時確認をする形が考えられます。
自分で通うのが難しい場合は、家族や知人に協力を頼むほか、空き家管理サービスを利用する方法もあります。忙しい場合や空き家が遠方にある場合は、見回りや報告書作成を行う管理代行サービスの活用もおすすめです。
負担が重いとき
防犯や見回りを続けても、費用・手間・精神的な負担が大きい場合は、売却の検討も大切な選択肢です。空き家は個人だけでなく、地域全体の課題にもなっています。
全国の空き家数
900万戸過去最多(令和5年)
空き家率
13.8%過去最高(令和5年)
出典:総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査
管理継続と売却検討の
判断チェックリスト
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 今後住む予定がない | 売却を検討しやすい |
| 賃貸活用の予定がない | 維持費との比較が必要 |
| 遠方で見回りできない | 管理サービスか売却を検討 |
| 老朽化が進んでいる | 早めの査定相談が有効 |
| 防犯設備の維持が難しい | 売却で負担軽減を検討 |
| 近隣から苦情がある | 放置せず早期対応が必要 |
| 相続人で方針が決まらない | 査定を基に話し合う |
売り方の選び方
状態が良く需要が見込める空き家は仲介、老朽化や管理負担が大きく早く手放したい空き家は買取が向きやすいなど、状態と希望時期で適した売却方法は変わります。
売却方法を考える流れ
仲介と買取は、どちらが上というものではありません。空き家の状態、売却希望時期、管理負担、価格重視かスピード重視かによって適した方法は変わります。まずは査定を受け、修繕や片づけにかかる費用も含めて比較しましょう。
この記事のまとめ
空き家の防犯対策は、基本管理・設備導入・定期見回りを組み合わせて考えることが大切です。負担が重い場合は、仲介や買取による売却も含めて早めに方針を決めましょう。
この記事の要点
| 要点 | 内容 |
|---|---|
| 狙われやすい理由 | 管理されていない印象が外観から分かるため |
| 最初に行う対策 | 郵便物整理、草木の手入れ、施錠確認、不要物撤去 |
| 設備対策 | 補助錠、防犯フィルム、防犯ガラス、ライト、カメラ |
| 見回り | 外観、室内、災害後の変化を写真で記録 |
| 売却判断 | 管理負担が重い場合は仲介・買取を比較 |
| 相談先 | 市区町村窓口、管理サービス、不動産会社 |
空き家を放置すると、防犯面だけでなく、衛生、景観、近隣トラブルの不安も大きくなります。まずはできる管理から始め、必要に応じて設備や管理サービスを活用しましょう。今後住む予定がない空き家に管理費用をかけ続けることが負担になる場合は、仲介や買取による売却も含めて早めに方針を決めることが大切です。
空き家の売却・買取のご相談
相続した空き家の
管理が大変…
弊社「南国殖産株式会社」は、不動産の売却や買取、最適な土地活用までお客様に寄り添ってサポートいたします。
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